北欧から海を渡り舞い降りる
皆川 明とスウェーデンの製陶工場 Keramikstudion Gustavsbergの
”海辺の鳩 - Havsduva”。
大阪を拠点に世界を巡り、独自の視点でセレクトした気持ちが豊かになる品々を扱うインテリアショップdieci(ディエチ )。この度、dieciの企画により、スウェーデンの製陶工場「Keramikstudion Gustavsberg(ケラミックスタディオン・グスタフスベリ )」にて、ミナ ペルホネン 皆川 明氏デザインによる鳩のオブジェ「Havsduva - 海辺の鳩」を製作いたしました。
ストックホルムから南東へ20kmほど離れた場所に位置する港街グスタフスベリ。ここは、1825年に創業された歴史ある製陶工場 Gustavsberg(グスタフスベリ )社のゆかりの地であり、現在も様々な陶磁器やガラス工場、作家たちのスタジオが集まるものづくりの街としても知られています。
このような歴史あるケラミックスタディオン・グスタフスベリの魅力をもっと多くの方々に知っていただきたいと、dieciでは、近年、日本人作家との作品の企画に取り組んでいます。そのひとつが、今回発表となるミナ ペルホネン 皆川 明氏と共同製作した作品です。北欧にゆかりがあり、リサ・ラーソンとの親交も深い皆川氏。グスタフスべりの街に訪れたこともある彼の提案は、鳩をモチーフにしたオブジェ。「海辺の鳩」と名付けたその作品は、皆川氏が粘土で形づくった鳩のフォルムをベースに、現地で型をつくり成形、皆川氏のハンドドローイングをベースに、職人が絵付けをしていくといった共同製作のプロセスをとっています。
北欧のマリンブルーを想起させるような、深く清らかな青色。手書きによって一点、一点少しずつ表情が異なる鳩のオブジェは、愛らしくも、切なくも汲み取れる豊かな表情を出しています。港街グスタフスベリの一角、窓辺に佇み、遠くを見つめる一羽の鳩。希望を乗せて、北欧から海を渡りやってきました。
dieciとKeramikstudion Gustavsbergとの関係は約20年に渡ります。彼らの生み出す陶製品は決してハイクオリティとは呼べないものの、手作業から生まれる温もりや愛らしさ、面白さに溢れていてとても魅力的です。この素晴らしいスタジオならではの技術を使って、日本のアーティストとのモノづくりの橋渡しをさせて頂きたく、今までもさまざまな方々にご協力頂き活動して参りました。今回、皆川さんにもご興味を持って頂き、Havsduvaの制作に携われた事、大変嬉しく思っております。凛とした雰囲気を持つ鳩のフォルムに、ミナ ペルホネンのお洋服にも通ずる繊細で優しい模様使いを、スタジオの職人達の手によって良い形で表現してもらうことが出来ました。たくさんの想いが詰まった海辺の鳩たち、皆様の元へ羽ばたいてくれる事を願っております。
1967年生まれ。ファッション・テキスタイルを中心に活動するブランド「ミナ ペルホネン(minä perhonen)」主宰。ペルホネンとは、フィンランド語で蝶の意味。流行にとらわれないデザインと物づくりの思想を軸とする。エレガントで洗練された作品は、皆川氏の北欧デザインの美意識にも通じる文化への眼差しから生まれ、表情豊かに広がりを見せている。ヴィトラ、フリッツ・ハンセン、アルテックといったデザインブランドとのコラボレーションも多数。衣服に限らず、現在はデザインに関わる幅広い分野で家具やテーブルウェア、さまざまな日用品の制作にもその豊かな想像力を発揮している。今年11月には、東京都現代美術館にて大規模な展覧会「ミナ ペルホネン / 皆川 明 つづく」を開催。2006年第24回毎日ファッション大賞、2016年には権威ある毎日デザイン賞を受賞。
havsudvaはdieci online shopでもお買い求めいただけます。
ご覧くださいませ。
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